損益計算書
用語の意味
損益計算書とは、企業の財務諸表の一つであり、会計期間(1年間など)における企業の収支状況を明らかにするために作成される会計資料であり,各種利益構造を示したものである。 損益計算書を英訳すると「Profit and loss statement」とされていることから、略してP/Lなどと記載することがある。 損益計算書の表示形式は、最上段を売上高とし、各段階の費用および収益を記載することによって当該企業の利益構造を明らかにするよう示される。 貸借対照表、キャッシュフロー計算書と、この損益計算書の3点を「財務三表」と呼ぶ。
損益計算書は、利益構造を示すことで、当該企業がどのようにして収益を得て、どのように費用が発生したことで、利益または損失を出したのかを示す会計資料である。 具体的には、下表のように表され、その構造について紹介すると次のように成る。 売上高、原価、売上高から原価を差し引いた売上総利益。 販売費および一般管理費と売上総利益からこの販売費および一般管理費を差し引いた営業利益。 銀行預金の受取利息額、借入金の利払額など営業以外での収益・費用を営業利益に足し引きした経常利益。 一過性で生じるような特別的な収益または費用を経常利益に足し引きした税引前当期純利益。 最後に、法人税等があり、税引前当期純利益から法人税等を差し引きし、当期純利益という段階的な利益構造を示すことで損益計算書は成り立っている。
参考例
損益計算書
20XX/4/1 - 20XY/3/31
摘要 | 金額 |
---|---|
売上高 | 10,000 |
売上原価 | 4,000 |
売上総利益 | 6,000 |
販売費および一般管理費 | 5,000 |
営業利益 | 1,000 |
営業外収益 | 50 |
営業外費用 | 150 |
経常利益 | 900 |
特別利益 | 0 |
特別損失 | 400 |
税引前当期純利益 | 900 |
法人税、住民税および事業税 | 270 |
当期純利益 | 630 |
名称 | 内容 |
---|---|
営業利益 | 本業での儲けを表す。 |
経常利益 | 営業関連収支以外の収益・費用を含めた経営上の儲けを表す。 |
当期純利益 | 法人税等を支払った最終的な儲けを表す。 |