予算差異分析

用語の意味

予算差異分析とは、予算と実績の差額(予算差異)を明らかにし、経営課題を分析すること。 一言に予算差異と言っても、その手法には幾つかの類型が有り、ここでは代表的なモデルを3つに分けて紹介する。

予算比率単純型

予算に対して実績値がどの程度の乖離があったかを確認するタイプ。売上達成率、営業利益達成率など。

数量差異・価格差異分析

売上高においては販売数量と販売価格の予算と実績の差異構造に着目し、原価においては消費数量と標準価格の予算と実績の差異構造に着目して、それぞれの差分を分析する。 例えば、売上目標未達要因は販売数が不足したのか、それとも、平均販売単価が不足したのか、それとも、それぞれの不足だったのかといったことを紐解くことで今後の販売戦略を修正することに役立てる。

KPI予算差異分析

予算を構成するKPIに着目し、その予算と実績の差異を分析するタイプ。 例えば、インターネット通販事業における売上高の場合、売上高を構成する下記KPIごとに予算と実績の差異を確認して、ECサイトの設計や販売戦略を変更する等の改善に役立てる。

売上高 = 月間訪問者数 × 購入率 × 平均購入単価

関係図

予算差異分析における数量差異・価格差異を図解する時、次のような図によって表される。

数量差異・価格差異のイメージ図